有機な日々 (設計事務所ってどんなトコロ?)

建築設計事務所「独楽蔵(こまぐら)」での有機的な生活と仕事について

【薪ストーブの煙突は何のためにあるか?】 (ペレットストーブとの大きな違い ①)

上記の質問に「煙を外に出すため」と答える方が多いのではないかと思いますが、その答えは、△です(笑)。

正解は、「ドラフト(上昇気流)によって自然排気することで、

薪の燃焼に必要な空気をストーブ本体に自然給気でさせるため」です。

燃焼温度が高かったり、外気が冷えて室内との温度差があるほど、気圧差ができ、より強いドラフトが発生します。

よって、ストーブ本体と同じくらい煙突をどう作るのかが重要です。

強いドラフトを作るための煙突は・・・、

①なるべくまっすぐ立ち上げる

②横引き部分を設ける場合は、1m以内にする

③ドラフトが弱まらないために、保温効果のある二重煙突を使う

④4m以上立ち上げる


ですから、薪ストーブは自然吸排気というところがミソで、それには考えられた煙突が必要なのです。

ですから、設計の際には、煙道について、ずいぶん気を使います。

煙突のメンテナンスのこともありますし・・・。


薪ストーブに似た暖房器具に、燃料に木質ペレットを使う[ペレットストーブ]があります。

ペレットは、間伐材や製材端材を乾燥→破砕→圧縮した小粒上の固形燃料のことです。

ペレットは、乾燥圧縮の加工がされているので、体積は木材チップの1/2、

容積当たりの発熱量は3倍の優れた燃料です。

体積が小さくなる分、輸送などにはとても有効ですが、

圧縮してある分、自然吸排気の完全燃焼には少し難があります。

(ロケットストーブなどでは大丈夫そうですが・・・)


ですから、ペレットストーブは燃料はペレットなのですが、

電気でファンを廻して、強制吸排気(FF式)、強制排気・自然吸気(FE式)のタイプが主流です。

ペレットを燃やす暖房なのに、ファンやペレットの補充に電気を使うという違和感が多少ありますが、

反面、自然のドラフトが必要ありませんので、長い煙突が必要ないというメリットもあります。

(最近は自然吸排気型のペレットストーブも登場しています)

今回は煙突について・・・。次回は「木質ペレット」について考えてみます。

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  1. 2017/02/19(日) 14:52:34|
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【昔の道具から今の道具へ・・・】

今日は、久しぶりに飯能市(埼玉県)名栗のお宅にお邪魔しました。

約10年前にリフォームでお世話になったお客様です。

改修の際に、リビングに薪ストーブを設置したのですが、

それからは冬のシーズンは主暖房として活躍しているそうです。

今日も家に入るとすぐに、お母さんが薪を足して部屋を暖かくしてくださいました。

ストーブの廻りには、年期の入った火の道具がズラリ・・・。

火の着いた炭を運ぶための「台十能」、残りの炭を入れて置くための「消し壺」、火箸など・・・。

どれもお母さんが嫁いだときにはあったモノだそうです。

電気やガスの生活になってから、ずっと使わなくなった道具が、

新しく薪ストーブを入れたことによって、また現役の道具になったそうです。


なんだか、とてもうれしい気持ちになります。

「台十能の側面には、千鳥の模様があるんですよ。」とお母さんがそっと教えてくれました。

ますますうれしい気持ち・・・。


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  1. 2017/02/18(土) 19:39:43|
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【イントロが大事です!】

美味しい食事の前に、食前酒や前菜があったり、

名曲には記憶に残るイントロがあるように、

いい空間を創るためにも、そのアプローチの演出が大事になってきます。


いい空間は単独では存在しません。


いい茶室にも、いい露地(庭)がありますよね・・・。


それは、普段の空間や時間の領域から変化したり、境界を越える際の合図、一呼吸になります。

サッカーの長谷部選手ではないですが、「心を整える」ための、少し改まった時間や空間です。


今回の現場は、オフィスの応接室の改修工事。

エレベーターから降りて、全体の色調や明るさを抑えられたアプローチを抜けると、明るい応接室に・・・。

足裏の感触や肌感覚も大事です。

アプローチの毛足の長いタイルカーペットや専用のエアコンで、感覚的に違いを出していきます・・・。

大事なお客様を応接室にお迎えするために、左右に書棚を配置しました。

書棚の上部には照明を取り付けました。

扉を開けることはないので、埋め込みにせず、建具の框でちょうど隠れるように制作してあります。


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  1. 2017/02/17(金) 18:40:51|
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【もう、来シーズンの薪が心配なんです・・・。】

今年の冬は、ずいぶん薪ストーブにお世話になったので、庭の薪棚はどんどん空になっていきます。

薪棚が空になると、残高のない通帳を見るようで、なんだか寂しい気持ちになります・・・。

まだまだ寒い日が続きますが、今シーズンはなんとか足りそうです。

来シーズンの分は、全然ありませんが・・・。


なぜ、今から、先の心配しているかというと、薪は乾燥が必要だからです。

乾燥が不十分でも、火はつきますが、炉の温度がまったく温度が上がらないので、暖かくないんです。

本当は、作った薪を、2年くらい放置して乾燥させたいところですが、最低でも半年は必要です。

一節によると、2年くらい乾燥させた薪が、火力が強いという話もあります。


ですから、薪ストーブのあるお宅では、今が薪割りシーズンなんです。

薪割りしてても、寒いので、汗もあまりかかないですし・・・。


冬に伐採された木々は、根から水分をあまり吸い上げていないので、

元々含水率が少なかったり、虫も少ないという利点もあります。

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ちなみに、左の二列が今シーズンの薪で右が、先週作った来シーズンの薪です。

これからまだまだ、肉体作業が必要です・・・。


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  1. 2017/02/16(木) 18:29:34|
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【築40年 入母屋屋根が立派な旧家のリノベーションに挑戦中です】

昭和時代の大きくて立派な住宅ですが、

外観は、階高が高くて全体的に腰高な雰囲気ですので、

既存の大屋根の下に大きな庇を廻して軒を深くし・・・、

重心を下げるように心がけました。


新たな庇の設置は、既存の屋根がかなり入り組んでいたり、

大きな銅製の縦樋が干渉したりで、かなり悩みながら現場で調整。


外壁も下地部分で構造用合板で囲んで、耐震性も確保します。

当時の新建材は、今では逆に古さを感じてしまうので、

すべて撤去して、オーソドックスなモノにしていく予定です。


大工さんと打ち合わせをしようと思って現場に来てみましたが、

今日は内部のウレタン(吹きつけ断熱材)作業中でお休みでした・・・。残念・・・。

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  1. 2017/02/11(土) 23:30:40|
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