「野木町煉瓦(レンガ)窯」(栃木県野木町)

産業遺産の「野木町煉瓦(レンガ)窯」(栃木県野木町)を見に行ってきました。

この16角形の建物は、全体がレンガの窯(かま)になっています。

明治23年築造。
構造は、レンガの上に木造の屋根部分が掛かっている状態です・・・。

ドイツ人のフィリードリッヒーホフマンが考え出したホフマン式という窯で
建物内の16区画の窯を順次、循環・移動しながら窯詰・予熱・冷却・窯出の工程を繰り返す構造。
(それで、16角形になってます。)

建物のカタチと用途が一体になったまさに、産業遺産の建物です。

昭和26年の時点では、全国に約50基残っていたらしいですが
現在残るホフマン窯は、4基だけだそうです。

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残る3基は、建物のカタチが長方形や楕円形で、この「野木町煉瓦(レンガ)窯」の改良型。
そういう意味でもプロトタイプの16角形は、希少価値も高いそうだ。

明治時代の日本が、富国強兵、近代、西洋化のために国として力を入れていた様子が伝わってきます。

その後、コンクリートの時代になり、しだいに産業として衰退していくわけですが
近代の歴史を考える上でも、重要な資料として興味深いです。

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現在は、野木町による保存修理中なので、
建物を間近で見ることは出来ませんが、工事期間中にも見学会が催される予定だそうです。

このような保存・修理・維持管理など多額の費用がかかりますが・・・

紆余曲折があり、現在は町で管理しているらしい。

出来れば、残すべき遺産として国のレベルで管理してほしいと感じます。

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スロープは、主に燃料の石炭を建物に運ぶためのものであったそうです。

レンガの積み方にも、

イギリス積(強度がある):建物本体
フランス積(見た目がキレイ):スロープ部分

などあるそうで、ディテールなどじっくり見てもたのしい・・・。


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16角形の角部分:5角形の役物レンガ
(役物:特定の位置・用途だけに使用される異形の材料)

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