実施図面の内容

昨日の記事の続きです。
今日は「実施図面」の内容についてです。

実施図面とは、工事の見積、実際の工事に使用する図面のことで
その中にはいろいろな種類の図面があります。

木造2階建て(在来工法)約30坪の住宅で
A2サイズの図面で20~30枚程度の内容になります。
縮尺は建物の用途や規模によって異なりますが
独楽蔵の場合は、1/50や1/20の縮尺で作図することが多いです。

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(戌年なので・・・。特に意味はありません・・・。)

実施図面の内容は、下記の通りです。

a. 仕上表 (1枚程度)
   主に各部屋の内装(床・壁・天井など)にどういう仕上材を使用するかを
   明記します。
   また、その部屋に含まれる造り付け造作、付属器具なども表示します。
   室名は、平面図のものに対応しています。

b. 平面図 (2枚程度)
   基本計画をもとに作成します。
   柱・梁がけ・構造壁の位置などすべての図面の基準となります。
   (1階平面図には、敷地内の外構部分も記入する場合が多いです。)
   日照、通風、構造、法規などを考慮して、開口位置、大きさなどを再検討します。
   建具の開き勝手、また、床仕上げ、造作なども記入していきます。
   実施図面完成直前に、再度すべての図面との整合性を確認します。

c. 平面詳細図 (0~2枚程度)
   特殊な造作、納まりなどがある場合に作成する図面です。
   より詳細に作図するため通常の縮尺(1/50)より大きな縮尺(1/20)で作成します。

d. 立面図 (2~4枚程度)
   平面図と照らし合わせて作成します。
   意匠上のきれいな納まり、構造、耐久性、防犯性、コスト、バランス、
   法規などを考慮しながら、デザインを進めていきます。 
   (立面の骨格の部分は、基本設計の段階で平面計画と同時に検討してあります。)

e. 断面図 (2枚程度)
   地盤面、1.2階床高、軒高、最高高さ、天井高など各部分の高さの関係を表示します。
   斜線制限など、高さにおいて法規的な制約がある場合は、それも記入します。

f. かなばかり詳細図 (1枚程度)
   断面図(1/50)をより大きな縮尺(1/20)で作成してもので、
   各所仕上げとその下地、高さ関係や構造的な納まりまで細かく記入した図面です。
   主に、見積時、現場で実際に施行する場合に使用します。

g. 展開図 (5~10枚程度)
   各部屋の立体的な構造(壁面)をそれぞれの方向(東西南北)
   について作成した図面です。
   仕上げ材、各所造作などを記入して、建具デザイン、開き勝手なども明示します。
   特殊な造作、納まりなどがある場合は、
   通常の縮尺(1/50)より大きな縮尺(1/20)で作成します。

h. 建具表・建具キープラン (3枚程度)
   本計画で使用する建具すべてにそれぞれ番号をつけ、使用箇所、数量、
   寸法、材料、仕上げ、金物の有無など細かく拾った図面です。
   見積もり作成時に必要となります。

i. 電気・コンセントレイアウト図 (2枚程度)
   照明器具、コンセント、スイッチの位置、数量などを表示します。
   電話、インターホン、テレビアンテナ、エアコンなども考慮します。
   図面では、一般的なものを記入しています。
   (具体的な器具の種類、位置の変更、追加などは現場で調整します。)
   図面は、見積もり上の予算確保のためです。


j.  構造図 (2~4枚程度)

   基礎伏図
     地盤調査の結果をもとに基礎の構造を決定します。
    
   1階床伏図・2階床伏図・小屋伏図
     平面図における柱の配置を再度検討し、構造壁の位置(バランス)、数量、
     梁がけなどを考慮しながら、構造的に建物を固めていきます。
     ホールダウン金物の配置、数量も検討。

k. 配置図・案内図・面積表 (1~2枚程度)
   主に役所関係の添付書類として必要になります。
   隣地との関係、排水計画、接道などを記入して
   床面積、建築面積、容積率、建蔽率など算定します。 

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