【親子の時間 庄野潤三小説撰集 岡崎武志編】

庄野潤三さんの小説の中から「親子」のテーマに絞った撰集です。

丘の上で暮らす5人家族のモデルはご自身のご家族。

日常の暮らしの中にある、たのしく優しい家族の会話や生活の風景。

特別な事件などは起こりません。ただそれだけ。でもそれだけで十分な気がします。

本の後半は、生田に家を建てた庄野家と柿生の河上徹太郎(文芸評論家)の夫妻の長年にわたる交流の記録。

クリスマスや正月に互いの家を行き来して飲む食いしたり、

家のまわりの山や丘陵に山歩きや猟銃の狩りにでかけたり・・・、こちらも暮らしの風景の連続です。

もちろん、話の主人公は家族なのですが、

その家族を支える暮らしには、それぞれの家や動植物、それをとりまく風土が大きな役割を果たしています。

また、河上徹太郎に、庄野潤三を紹介したのは、共通の知人の井伏鱒二なのですが、

さらにその3人の交流の発端は、それぞれの家を設計した建築家:広瀬三郎が同じだったからだそう・・・。

広瀬さんの作風や人柄は存じませんが、やはり暮らしに寄り添った方だったのではと、想像してしまいます。

とても素敵な話です。

こんな交流が生まれる家をたくさん作っていきたいです。

ちなみに建築家:広瀬三郎は、作家:広瀬隆のお父さんだそうですよ・・・。

そして、出版は夏葉社です

180225-07.jpg



独楽蔵ホームページは、こちら

独楽蔵 You Tubeチャンネルは、こちら

facebook(長崎昭人)は、こちら

0 Comments

Leave a comment